下館は、茨城県の西部に位置する町です。古い建物、商店街がたくさん残っています。お盆休みということもあってか、あまり町中に人気はありませんでした。坂道にある古い歯科医院の写真を撮っていたら、汗をだらだらかいてランニング姿で坂道を自転車で上ってきたおじさんが、「○○さんは四年も五年もかかって大変だ。家は立派だけど」という意味のことを私におっしゃった。どうもその歯医者さんのことらしい。四五年通っているが、治療が終わらないみたいだ。言葉がはっきりしなかったので、笑ってごまかしてしまいましたが、藪医者だから病院変わったほうがいい、と言えば良かったかも知れないな。

駅近くの古典的大衆食堂。こういう店も少なくなりました。	今は使われていない魚市場。内陸の下館に魚市場があることが不思議です。	櫛の歯が欠けたようになった小道沿いに、ひとり立つ履物屋さん。陽光がひときわまぶしく感じられました。
まるで時代劇の遊郭のような立派な作りの和菓子屋さん。	モダンな構えの時計屋さん。二階のテラス部分は実にお洒落です。	古い酒屋さんの別棟。淡い緑色の渋い洋風建築です。最近、文化財か何かに指定されたそうで。
坂道に立つ古い歯医者さん。通りすがりのおじさんが、治療に時間がかかってしょうがないと、こぼしていました。	市街地を見下ろす高台の上にある、展望台のような家。粋な主がこの部屋で町を見下ろして一献傾けていたのでしょうか。	ちょっと変わった雰囲気の蔵。窓のない二階にはいったい何が？