６月３日（木）【ワイルド・パーティー】
　セックス、ドラッグ、ロックンロールのすばらしい映画だ。ラス・メイヤー天才。独特の異様に速いテンポを生み出す編集は、すごいなあ。とにかく、おっぱいのでかいかわいこちゃん（死語）が、ひたすら出まくる性と死の映画。ああ、楽しかった。渋谷シネパレスで、９時からレイトショー。みんな見てねって、もう終わってるけど。この映画、見て以来、どうも女性に目がいってしょうがない。

６月５日（土）【ヴァイラス】
　『ソルジャー』といっしょに久々のＢ級ＳＦ二本立てで、楽しかった。宇宙からきた謎の情報だけの？生命体が、機械や人間にとりついて……と言うお話。漂流船が舞台なので、まあメカメカエイリアンというところに落ち着いてしまっています。可もなし不可もなし。

６月５日（土）【ソルジャー】
　生まれたときから人殺しだけを教えられてきた兵士が、捨てられて人間性にめざめて、新型？の兵士と戦うお話。舞台がゴミ捨て場惑星で、特撮はなかなかよろしい。まあターミネーターみたいだけど。私の見たテアトル土浦という古い映画館では、『ヴァイラス』とを二本立て。誰もいない二階席で見たら、空調が悪くて蒸し暑かった。椅子は一階はきれいになってるけど、二階は昔のまんまで真っ黒でなにやらべとついている。でも、それはそれで風情があっていいものでした。最近、入れ替え制で午前と午後違う映画やるところが、多いけど、あれはやめて欲しいなあ。

６月９日（水）【ライフ・イズ・ビューティフル】
　ナチスのユダヤ人虐殺をコメディー仕立てで描いた、と評判の映画。監督・主演の人のワンマン映画と言う感じで、前半、彼女を射止めるあたりまでは、わかりやすいギャグと快調なテンポで楽しいのだが、さすがに、後半、強制収容所が舞台となってからは、笑えませんでした。って、笑いを狙ってるわけじゃないから、当たり前か。ホロコーストという事実には、フィクションは力なしということか。

６月12日（土）【ブレイド】
　ヴァンパイアとの合いの子の、黒人ヴァンパイア・ハンターの活躍を描く、痛快娯楽アクションホラー。主人公は、日本刀を背中に背負って、ばったばったと敵をなぎ倒して、すんごくかっこよい。特撮もアクションもばっちり決まっていて、実におもしろいので、みんな見てね。吸血鬼にかまれた女性を救うのに、ニンニク・エキスを注射するというのは、すごかったな。コギャルがラップを歌う怪しい日本風？クラブとかも出てきて、楽しい。

６月20日（日）【人造人間キカイダーVol.5,6】(LD)
　ボックスでなく、バラ売りなので、ハカイダーの出てくる最後の方だけ買えて、うれしい。話の盛り上がりはすごい。ハカイダーはもちろんカッコイイし、プロフェッサー・ギルやダーク・ロボットのキレっぱなしの凄さとか、堪能した。このころは脳移植手術も簡単なものだったのね。ミツコさんにもできちゃう。ジローのストイックさもいいなあ。しかし、冷静に考えると、光明寺博士の脳を人質にしながら、俺と戦え、と主張するハカイダーって、ずいぶん卑怯なような気が……。ま、いいか。

６月20日（日）【マタンゴ】(LD)
　ＬＤで再見。密室と化した無人島での、人間の欲とエゴのどろどろ地獄。傑作ですねえ。水野久美が毒婦然としていて、たいへんよろしい。マタンゴって、果てしない人間の欲望の寓意なのね。

６月26日（土）【海辺のポーリーヌ】
　軟弱恋愛映画の巨匠、ロメール監督作の再映。『夏物語』のヒロインが15歳のときのだってんで、見に行ってきた。ああー、どれ見ても同じだけど、いいなあ。ポーリーヌちゃん、かわいい。男も女も身勝手でいい加減で純情で、恋愛は寄せては返す波のように、千変万化、変化しながら繰り返すのである。いいなあ。高田馬場のACTという超ミニシアターで見たのだが、ビルの一室で、天井低いから、何とイスが座椅子！。オールナイトとかもやってるが、常人には耐え難いだろうな。映画も映画館も一見の価値あり。

６月27日（日）【催眠】
　謎の催眠暗示で、次々と人が異様な自殺をしていく話で、血もいっぱい出てグログロ、演出は『リング』とかを踏襲しているけど、本家よりまとまっていて、おもしろかった。何といっても、多重人格者を演ずる菅野美穂が、またまた鬼気迫る大熱演（怪演？）で、怖いことこの上ない。彼女を見るだけで、お金払う価値あり。

６月27日（日）【ハムナプトラ 失われた砂漠の都】
　原題はミイラ男、実は戦前のユニヴァーサル・ホラーのリメイクらしいんだけど、あまり関係なくて、まあ、レイダースですね。当然のようにすごい特撮に、テンポよいアクションと、ユーモアで、楽しかったな。ＣＧのミイラ男はすごいけど、全然怖くはない。ディズニーランドのアトラクション。それはそれでいいけど、どろどろしたのも見たいな。