５月３日（月）【フェアリーテイル】
　今世紀初頭、コナン・ドイルがお墨付きを与えて、世間を騒がせたコティングリー妖精事件の映画化。イギリスの片田舎の二人の少女が妖精の写真を撮ったというお話。マスコミが押しかけたり、コナン・ドイルがやってきたり、大騒ぎと言えば大騒ぎになるのだが、割と淡々と静かな雰囲気で描かれていて、ハリウッド調のバカ騒ぎにはならない。二人の少女の生き生きとした姿や、美しい風景で、心癒される映画。妖精は、もちろん特撮を駆使して、極めて自然に描かれている。最後まで夢を持たせて終わって、とてもいい感じでしたね。

５月４日（火）【キャメロット・ガーデンの少女】
　架空の高級住宅街、キャメロット・ガーデンに住む少女と、そこの芝刈りのアルバイトで日銭を稼ぐ貧しい青年の交流を描いたお話。金持ちのいやらしさと、そこから逃れようとして反抗する少女の純粋さに、涙する。青年と少女の純粋な交流も、心洗われるものがありましたね。ラストの突然のファンタジーと特撮も、カタルシスを感じました。純粋で美しいものが、最後の勝利？を得る感動のファンタジー佳作。いいなあ。

５月４日（火）【ロリータ】
　言わずと知れたルーツの映画化。と思ったら、今の若者は、ロリコンがロリータ・コンプレックスの略だと知らない人もいるみたいですね。ヒロインは、クソ生意気で下品な娘で、現代のコギャルのルーツ。私はあまり魅力感じないけどなあ。日本で一般化？しているロリコンのイメージとは、ちょっと違うよね。日本のはフレンチ系かもしれない。ジェレミー・アイアン扮する情けない中年男の、果てしない情けなさには、おおいに感情移入できましたね。男は女の奴隷だなあ。

５月18日（火）【虹の岬】
　60代の歌人と、40代の３人の子持ちの人妻の純愛。彼女は夫も子どもも捨てて、歌人と結婚するのでした。美しい話だ。愛は年齢に関係ないのう。原田美枝子は後ろ姿でも演技していて、すごい。恋人と接するときと子どもと接するときと表情がまるきり別人で、ああ、女は恐い。

５月22日（土）【エバー・アフター】
　気の強いシンデレラのお話。ただし、魔法はなし、かわりに？ダ・ヴィンチが出てくるが。アル中その他から更正したドリュー・ヴァリモアが主演です。まあ、どうってことはない。

５月22日（土）【8mm】
　殺人ポルノの捜査をする私立探偵（妻子持ち）の話。人間的弱さを見せながらも、決して屈しないニコラス・ケイジ扮する主人公はカッコイイ。

５月23日（日）【ビッグ・ショー！ ハワイに唄えば】
　前作『のど自慢』がおもしろかったので、期待したが、つまらなかった。ただ、本人役の都はるみの歌は、さすがにすごかった。画面が別世界になる。