12月２日（水）【ゴジラ対ヘドラ】(LD)
　プレーヤーが新しくなったせいか、旧盤に比べて画質が良くなったのか、ヘドラの体の微妙な色合いとかが、確認できて、新たな感動？があったなあ。ヘドラは実にデザイン、造形、存在意義ともに、力作だと思うなあ。

12月５日（土）【デス・レース2000年】(V)
　近未来の独裁国家アメリカで行われる大陸横断殺人レース。速さだけでなく、途中で何人ひき殺したかで得点が加算されるという代物。チキチキマシンの実写版みたいなクルマにのったイカレタ連中の繰り広げる殺戮娯楽ショー。もちろんテレビ生中継。ヒーローは何度もの大事故から蘇った全身黒のレザースーツ姿のその名もフランケンシュタイン！これにレジスタンスがからんで、いやあ、実に痛快な大傑作でした。悪役で無名時代のスタローンがでています。76年の作品。

12月５日（土）【ネクロマンティック［特別編］】(V)
　ドイツ製の死姦映画。主人公のカップルは死姦趣味で、死体回収業の男が持ち帰った死体といっしょにベッド・イン。よろしくやっていたのだが、男がクビになって、女は出て行っちゃう。自暴自棄になった男は自分の腹をナイフでえぐって射精しながら死んじゃう。女は男の死体を掘り返して、ゲロ吐きながらも情交をするんだけど、新しい男ができて、泣く泣く死体を解体。でも、男の死体への愛は消えず、新しい男の首をベッドで切断。腐りかけた前の男の首にすげ替えて、血みどろでやりまくるのでした。全編、即物的な描写でザラザラ。淡々と？死体への愛が語られていきます。ヒロインは美人。

12月６日（日）【アンツ】
　アリの世界が舞台のＣＧアニメ。表情とか動きとか人間と昆虫が実に自然に融合した動きで、目を見張る。単純なリアリズムではなく、ちゃんとマンガ映画（人形アニメの世界というべきか）になっていて、感動。主人公の声はウッディ・アレンなので、話もアレンの映画＋ハリウッド・エンタテイメントという感じでなかなか。おすすめ。

12月８日（火）【ワックス・ワーク】(V)
　ビデオを中古で買って見た。アレックス・ヒコックス監督。数年ぶりで見たけどおもしろかったな。蝋人形館で、展示されている狼男や吸血鬼の世界に引き込まれて殺されて蝋人形にされちゃう若者たち。古典ホラーへのオマージュで終わるのかと思うと、大間違い。蝋人形館の主は、生け贄を捧げることで、モンスターたちを復活させて世界の破滅をもくろんでいたのだった！これと闘うのは装甲車椅子？にのる老人がリーダーの中高年軍団！ヒロインがサド侯爵の世界に引き込まれてムチで打たれるというサービスもあって、楽しい映画。女の子三人出て来るんだけど、セクシーな高慢女は最初に殺されて、純情な女の子が鞭打ちサービス付きで最後まで残るあたり、よくわかってる監督だ。

12月13日（日）【フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ】(LD)
　ガイラは実に不気味。ほとんどストイックとさえいえるお話に映像。やっぱり傑作だなあ。ただ、あのとってつけたような海底火山のラストだけが不満なのだが、何かあれには深い意味があるのだろうか。

12月20日（日）【ダークシティ】
　タイタニックをいまだにやっているあおりで、茨城では見逃した。しょうがないんで、横浜まで行って見てきた。行ったかいはあるおもしろい映画だった。ひさびさに80年代ＳＦ映画の王道（そんなのあるのか）を行くような作品で、楽しかったな。ビルがにょきにょき生えていくシーンは感動した。ドイツ表現主義やらギーガーっぽいのやら、いろいろまぜこぜだが、美術にこだわっているのはとても良い。ジェニファー・コネリーもきれいだったし。

12月23日（水）【ネクロノミカン】(LD)
　やはり、最後のブライアン・ユズナ監督の『闇に囁くもの』が一番おもしろい。ラヴクラフトが『レッドフック街事件』とかで描こうとした都会の闇みたいなものが、良く描かれていると思う。ぬとぬとぐちゃぐちゃだし。

12月25日（金）【ドラキュラ】(LD)
　ウィノナ・ライダーはいい女だなあ、という映画。ふりまわされるドラキュラに、思わずもらい泣きしそうになってしまった。女は強い。正調恋愛吸血鬼映画。私は好きだ。

12月26日（土）【ドイツチェーンソー大量虐殺】(V)
　ドイツが統一されて、西ドイツにやってきた東独娘が、人肉ソーセージをつくっているサイコな一家につかまって、あとはげろげろぐちゃぐちゃ。『悪魔のいけにえ』へのオマージュといえば言える。全編ざらざらした肌合いで登場人物はハイテンションに叫びまくっている。資本主義の暗黒面を描いているといえば、言える。

12月29日（火）【トレマーズ】(V)
　人口14人の西部の田舎町〔町といっていいのか？）に、ミミズのお化けのような怪物が現れる話。そこはかとないユーモアがあって、とてもたのしい映画でした。まあ、アメリカ・モンスター映画の伝統はこんな超Ｂ級作品にも生きていて、ちゃんと、怪物は生物で、人間が勝利してめでたしめでたしなんだけどね。

12月31日（木）【モスラ３ キングギドラ来襲】
　わはは。何か私には（私でさえ？）理解できない世界になってるなあ。都市破壊の特撮は、それなりに進歩が見られるけど、本筋とはあまり関係ないオマケ状態だしなあ。アメリカまで行って買い付けたモスラの毛とか、60年代を目指した（！？）羽のしなりとか、確かに前作より良くはなっているけどなあ。それもこれも、あの話じゃ、虚しいだけだよなあ。パンフで、『ネバー・エンディング・ストーリー』（映画の）をめざしたみたいなことが書いてあったけど、確かにファンタジーをなめてて、大はずしになっているという点では、近いよなあ。愛とか勇気とか力とか優しさとかの大安売り。まあ、最近の流行歌とか、ゲームとか、アニメとか、みんなそういう感じだからなあ。ああ、いやだ。