９月７日（土）【もののけ姫】
　土曜夜８時50分からの回を水戸で見たんだけど、ほぼ満席でした。すごいなあ。エンターテイメントとしてのカタルシスはないけど、深い話だなあ。しかし、これ子どもはわからんよなあ。問題は何も解決しないけど、「生きろ」という話だもんね。そういう意味ではエヴァンゲリオンと同じといえば同じ。個人を描くエヴァに対して社会と歴史を描くという違いはあるけど。何年かたってじわじわわかる、そういう話かなあ。映像は凄いです。

９月14日（日）【地底人アンダーテイカー】(V)
　原題『LURKING FEAR』。ラヴクラフト原作なんで借りてみた。てんでだめだなあ。ほとんど原作（『潜み棲む恐怖』）関係ない話になってるし、それはそれで良いとしても全然おもしろくない。説明端折り過ぎて、なんだかよくわからないままに話はすすみ、かといって映像で見せるというわけでもないしなあ。ジェフリー・コムズはカッコイイけど。

９月21日（日）【コング】(V)
　原題『GRIM』。地下坑道に潜む怪物ってんで、ラブクラフトっぽい話かなと思って見たけど、こりゃだめだ。こっくりさんをやってたら、グリムっていう怪物が復活。街の住人を地下に引きずり込んでは妖しげな儀式に捧げたり鎖で繋いだりしている（目的は説明なし）。で、主人公たち一行が地下で対決するんだけど、肝心のグリムがアメリカ映画には珍しくずんぐりむっくりのもろ着ぐるみって感じでさえない。グリムが床や岩から出現するシーンは安易なモーフィングで興をそがれる。

９月22日（月）【ゾンバイオ 死霊のしたたり】(V)
　久しぶりに見たけど、おもしろいなあ。ジェフリー・コムズのハーバート・ウェストはカッコイイなあ。バーバラ・クランプトンもケチケチしないで脱いでるし、首と体が離ればなれになっても、彼女を犯そうと迫る変態ヒル教授もすばらしい。終盤の腸が宙を舞うめちゃくちゃぶりも、楽しいことこの上なし。

９月22日（月）【死霊のしたたり２】(V)
　続けて二作目も見たけど、こちらもすばらしい。前作よりさらにマッドぶりに磨きがかかったウエストは最高。悪意と皮肉に満ち満ちたブラック・コメディの色合いが強くなってて、後半の人造美女をめぐる三角関係？は爆笑ものだけど、悲しくもあるね。ブライアン・ユズナ監督の大傑作。

９月27日（日）【月光仮面 悪魔の最後】(V)
　60年代の東映映画。モノクロです。60分の子ども向け作品。戦時中、流された島で見つけた砂金をめぐる争い。砂金のために息子を殺された毒物学者が毒蜘蛛をあやつる白髪鬼となって復讐を始める……。本当に悪いのは、白髪鬼ではなくて、もと軍人の実業家と「不良外人」（ギャングですな）というあたりがミソか。月光仮面は「人殺しは止めなさい！」と白髪鬼を説得するのでした。