６月６日（金）【失楽園】
　黒木瞳お目当てで見に行ったら、夜だというのに、普段絶対映画なんか見に来ないようなおばさんの団体とか、夫婦のようでそうじゃない中年のカップルとか、なぜか女子高生とか、見に来ていて、なるほどヒットしてるんだなと、実感しました。映画の方は、セックス描写とか、不倫とかが話題になってるけど、人生半ばを過ぎて行き場をなくした男女のお話というのが、正解。男は左遷された窓際族サラリーマンだし、女は冷え切った夫婦関係の書道家。それぞれ大きなものをなくしている二人が恋愛にのめり込んでいくという話です。世間的には「不倫」ということになるから、それによって、さらに家族とか仕事とかまで失っていくわけだけど、むしろ人生仕切直しという感じで前向きに感じられる。だから、最後の心中というのは、なんだか無理があるなあと感じました。やっぱり、中年の純愛を貫いて、生きてほしかったなあ。エッチな描写はたいしことないけど、黒木瞳はいい女だなあ。

６月10日（火）【ホット・スポット】(V)
　デニス・ホッパー監督の一種の悪女もの。一攫千金をねらう中古車セールスマンが放火してその隙に銀行から大金を強奪。うまくいったと思ったら、社長の奥さんに見られてた。で、この奥さんが絵に描いたようなブロンド・セクシー大美人（ヴァージニア・マドセン）で悪い女。主人公はこの女とできちゃう。主人公は、会社の純朴な大美人ＯＬ（ジェニファー・コネリー）にも手を出していて、こっちは一度だけレズったのをネタに悪い男に脅されている。主人公はＯＬには本気で惚れちゃって、結婚の約束までするんだけど、悪女に脅されてパー。最後はワル同志離れられないとか、いいながら虚ろな笑いを浮かべて二人で去っていくのでした。美女の競演が楽しめて、かつ話もひねりが効いていて楽しめました。音楽もカッコイイ。デニス・ホッパーのセンスが光ってる感じ。

６月21日（土）【レリック】
　アマゾンかどこかの部族の遺物から出てきた怪物が博物館で大暴れという話。他の生物の遺伝情報を取り込んで、進化していくというやつなんですが、まあトカゲとクマとクワガタをまぜたような格好です。なんとなくバイオ・ハザードっぽい雰囲気で宣伝されていて、ＣＧなんかも使ってるけど中味は正調西洋怪獣映画。ほどほどの大きさの怪獣がほどほどに暴れて、人間に退治されるというもの。最後は薬品を浴びせられて炎につつまれておしまい。もうひと暴れしてほしかったな。この生物を発見した学者も取り込まれているという設定がほとんど活かされていないのが残念でした。ほどほどの出来。

６月22日（日）【スター・ウォーズ＜特別篇＞】
　久しぶりに見たけど、やっぱりおもしろいなあ。追加されたジャバのシーンとか、動く大トカゲとかもなかなか。ハリソン・フォードが若い。レイア姫にもうちょっと美人を起用しなかったのが、唯一この映画の残念なところかな。