４月某日【血に飢えた島】(V)
　ピーター・カッシング主演の65年の作品。原題『ISLAND OF TERROR』。ある島で、人間の骨なし死体が発見される。ガンをやっつける新種のウィルスか何かの研究の失敗で生まれた巨大アメーバ状の怪物が犯人。象の鼻みたいな触手で、生き物の骨を分解してすいとる（らしい）。で、これとカッシングをはじめとするお医者様たちが対決する。交通を断たれた孤島で、島民のパニックを抑えつつ、どんどん分裂する怪物との闘い！ってなわけで、もりあがりそうなんだけど、ひたすら説明調に淡々と話を進めるおまぬけな脚本で、ひどく退屈。怪物も見るからにゴムのかたまりをピアノ線でひっぱってるなあ、という感じで、うーむ。怪物に対する疑似科学的考察も今となっては腐ってしまっている。最後は、怪物は放射能に弱いことがわかって（放射能で生まれた怪物なんだけどさ）牛にストロンチウム90を注射して、その牛を怪物に食べさせてやっつける。なんとテレンス・フィッシャー監督なんだよなあ、この映画。弘法も筆の誤りか。

４月某日【バーブ・ワイヤー ブロンド美女戦記】
　近未来の荒廃したファシスト国家アメリカを舞台に、元レジスタンスのブロンドおっぱいぼよよんのねーちゃんがハードボイルドに活躍するアクションもの。元プレイメイトのパメラ・アンダーソン・リー主演。アメコミそのまんまの映画で楽しいと言えば楽しいが、アメコミと同様につまらないとも言える。パメラの身体もアメコミそのまんまだなあ。何を血迷ったか、横浜まで見に行ってしまった。横浜日劇という映画館はとても古びていて良かった。『濱マイク』に出てきたのはここじゃなかったっけ？競馬の暇つぶしらしきおじさんがたくさんいた。