10月10日（金）【フィフス・エレメント】
　久々に豪華なＳＦ映画という感じで楽しかった。おすすめ。昔のＳＦ少年の夢をそのまんま、大金かけて映像化。エアカーの飛び交う明るい未来都市なんて、良く恥ずかしげもなく描けたと思うけど、これが実に楽しい。ひとつひとつのガジェットも凝りまくっていて見ていて飽きない。ブルース・ウィリスはいつも通りだけど、話自体がＳＦ版ダイ・ハードみたいだから違和感ない。ヒロインも魅力的。再生されるシーンは良かったな。リゾート惑星のホテル船が、まるでハワイアン・センターなのは爆笑。音楽もいいな。特にオペラは何だかすごい。しかし、宇宙から絶対悪の星がやってきて、それを愛で倒すって、何だかヤマトみたいね。でも、悲壮感ないから、いいや。

10月10日（金）【ソサエティー】(V)
　先月に引き続き、ブライアン・ユズナを見返してみた。上流家庭のお坊っちゃんが自分だけ、家族の中で疎んじられてるように感じてる。実は社交界のメンバーたちは、肉体を自由に変形・融合できる異人種で、社交パーティーで普通の人間を食べちゃってたのでした。「金持ちは貧乏人を食い物にする」ってのをそのまま映像化してるのがすごい。ぬとぬとぐちゃぐちゃを絵に描いたようなクライマックスは壮絶。ユズナの悪意とスクリーミング・マッド・ジョージの特殊な特殊メイク？がうまく融合した秀作ですね。

10月10日（金）【インデペンデンス・デイ】(V)
　お付き合いでビデオで再度見ました。やっぱりバカだなあ（笑）。後半は真面目には見れられないなあ。ゴジラ大丈夫かなあ。

10月20日（月）【東京日和】
　予想とは違って、結構シビアなお話。写真家荒木夫妻のお話だけど、奥さんが壊れていく様はちょっと見ていてつらい。中山美穂が透明感のある演技で好演。竹中直人はどうしても演技過剰な感じだけど、まあいいか。

10月20日（月）【ファングルフ -月と心臓−】
『狼男アメリカン』のパリ版リメイク。コメディともホラーとも悲恋ものともつかぬ中途半端な出来映え。最大の難点はCGによる人狼のデザインがゴリラみたいで良くないこと。あれじゃ言われなければ狼男には見えないよ。ヒロインは美人で良いけど、せっかくなんだから、きれいで凶暴な人狼をつくってほしかったな。

10月20日（月）【身も心も】
　全共闘世代の二組の中年男女のどろどろ恋愛劇。親友同士の二組だったんだけど、片方の男が学生運動で捕まっている間に、もう一人の男が捕まってる方の彼女とできちゃって、結婚しちゃう。これをひきずって25年。結婚してる方がもう一組をくっつけようと画策するんだけど、これが裏目に出てぐちゃぐちゃの四角関係になってしまうのでした。40すぎても世の中に居場所がつかめなくて、どろどろ。でも共感できるなあ。ベッドシーンが生々しくていいなあ。かたせ梨乃がきれい。永島暎子も良い。柄本明かっこいい。奥田瑛二が情けないマザコン中年でいいな。見終わってまわりを見渡すと、中年サラリーマンの姿が目立ちました。

10月26日（日）【スノーホワイト】
　白雪姫のグリム童話忠実版。継母をシガニー・ウィーバーがやっていて顔が恐い。こびとは、放浪者の集団。白雪姫は、けっこう気の強い少女として描かれていて放浪者と協力して、魔女の継母をやっつけるのでした。ここら辺は、現代化というか「政治的に正しく」なっている。最後は王子様ではなくて、放浪者と結ばれちゃう。白雪姫の子はなかなかかわいいです。あまり深みはないけど、まずまずの出来。