６月某日【ヘルレイザー３】(V)
　怪作『ワックスワーク』のアンソニー・ヒコックス監督。確かこのシリーズのテーマって快楽と処女性の闘いだったような気がするけど、３作目ともなるとそんなものはどこかに消しとんでます。ああ、もう中身が思い出せない。ピンヘッドの生前の生霊が出てきて魔道士たちを封印してくれとヒロインに頼む話だったけな。ヒコックスらしく物理的な（？）闘いは用意されていて、駄作というわけじゃないけど、前２作を考えるとだいぶ落ちます。ヒコックスも、どうもつくるごとに悪くなっていくような気がするなあ。

６月某日【バットマン・フォーエヴァー】
　ティム・バートン監督の前２作のようなくらーい味わいはないが、アクション等はずっと派手になって、見応えのあるエンターテイメント。久々に満腹感のある映画でした。バットマンとロビンの露骨にハードゲイなコスチュームもいいなあ。リドラーのジム・キャリーは、天性の？マッドぶりを見せてていいんだけど、後半あまりにくどすぎて、ちょっとうんざりする。トゥーフェイスは印象薄いなあ。バットマン/ブルース・ウェインは、前の人の方が知的で屈折した雰囲気があってよかったなあ。バットマンもヒロインもリドラーも、なぜかみんな寄り目気味の顔で、何だか変だった。

６月某日【バッド・テイスト】(V)
　『ブレインデッド』のピーター・ジャクソン25歳の作品。人肉ファストフード店を銀河系に展開しようと地球に来たおまぬけなエイリアンと、同じくらいおまぬけなエイリアン・ハンターの果てしなくチープでおばかな闘いを描く。グログロで気持ちいいが、既にこの路線の極致の『ブレインデッド』を見てしまっているので、それほどでもないのが残念。でもまあ、楽しかった。