７月２日（月）【マレーナ】
　美しい人妻にあこがれる少年の純朴な初恋……なんて思って、甘く切ないお話しを期待して見たら、日々、人間に疲れている私にはヘヴィーなお話しであった。戦時中のシチリア、戦争未亡人となったマレーナは、不倫、裁判、生活のための売春と堕ちていって、戦争が終わったら彼女をやっかむ町の女達のリンチにあうと、酷な人生を送る。彼女に恋いこがれる少年は、何も出来ず、苛立ち妄想に耽るのみ。それでも、最後に少年は彼女を救うことができる。愛はすべてを救う、ということかな。やはり、甘く切ないお話しだったね。ハッピーエンドだね。

７月８日（日）【ハムナプトラ２ 黄金のピラミッド】
　ハリウッド・パワー全開の秘境冒険映画。見ている間はとっても楽しいが、映画館を出た瞬間に中身は忘れる。もちろん、これはこれでいいんだけどさ。ＣＧを駆使した特撮はすごいけど、やはり軽薄で鮮やか過ぎる質感のなさは、否めない。三千年ぶりに愛を成就させたはずなのに、裏切られちゃうミイラ男は悲しすぎるなあ。

７月８日（日）【催淫吸血鬼】(DVD)
　ジャン・ローラン監督の71年作フレンチ・ホラー。新婚旅行中に、従兄弟のすんでるお城に寄ったら、従兄弟は吸血鬼になっていて、花嫁が誘惑されちゃうという話。例によって独特のチープだけど退廃的な雰囲気の中、女優陣は脱ぎまくりです。吸血鬼の下女になっているレズらしき二人の少女が、少しだけ印象的。