11月11日（土）【チャーリーズ・エンジェル】
　70年代大爆発のカンフー・アクション・ミュージカル？。『オースティン・パワーズ』の70年代版と思えば間違いなし。最初から最後までひたすら元気で楽しい。エンジェルが三人ともあまりきれいでないのは、アメリカ的趣味？でよくわからんが。

11月12日（日）【グリーン・デスティニー】
　カンフー・アクション・時代劇。香港映画お得意のワイヤー・アクションを駆使した、ここまでできるのか、と思うくらいの華麗で爽快なアクションに圧倒される。幽玄、スピード、迫力、素晴らしく美しい。これだけでも十分すごいのに、話がまたドラマチックな悲恋で、ハンカチ10枚くらい必要。封建社会に反抗して自分の人生を貫こうとした女性の意気が、結果的に悲劇を招くやり場のない哀さ。二人のヒロイン（というか二組の恋人たち）も、どちらもすごく魅力的。迸る激情と押さえた愛。必見の傑作。とりあえず、今年のナンバー1だ！

11月13日（月）【スペース・カウボーイ】
　イーストウッドは、ほんとに過不足ない絶妙な手加減で、見果てぬ夢を見る男たちを描いていく。ラストはやっぱり元ＳＦ少年としては、涙なくしては見られない。ハインラインの『帰郷』とかいうタイトルの作品を思い出しました。

11月19日（日）【グリーン・デスティニー】
　あんまり感動したので、もう一回見てしまった。宙を飛び、壁を駆け上がり、屋根の上を疾駆する、ワイヤー・アクション独特の浮遊感は、実にいいなあ。ラストでは、やはり泣いてしまう。

11月23日（木）【チャイニーズ・ゴースト・ストーリー】(DVD)
　というわけで、前に買っておいたこのDVDも見てみた。ジョイ・ウォンがいかにも80年代的なきれいさで、良いなあ。ローテクだけどパワフルな特撮、勢いとテンポで押し切る演出も楽しい。

11月23日（木）【フィフス・エレメント】(LD)
　昔のSF少年の夢をそのまんま映像化したような楽しい作品。エアカー飛び交うニューヨーク、まるでハワイアンセンターみたいなリゾート宇宙船、稚気あふれる異星人の美女、馬鹿馬鹿しいまでのハイテク兵器……ほんとに楽しい。異星人のオペラ歌手が歌うシーンは、サイキックな魅力。

11月23日（木）【恐怖の洞窟】(TV)
　何となく新聞のテレビ欄で目に付いたので見てみた。原題『It's Alive!』。国道からちょっとはずれたあたりで、鍾乳洞を見せ物にしている中年男、いろんな野生動物を捕ってきて飼うのが趣味、ついでに迷い込んだ女性もコレクションに。洞窟の奥には半魚人みたいな姿の怪物。古代生物の生き残りなのだそうだ。で、この怪物には迷い込んだ旅行者を餌にやっていた。一組の夫婦と生物学者が、早速迷い込んできてあれこれというお話し。ものすごいチープで退屈な演出、ひどい演技、まるで小学生の紙工作のような怪物の着ぐるみ……久々にすごいものを見られてしあわせなようなそうでないような。