１月３日（月）【ゴジラ2000ミレニアム】
　一応二回目を見てきました。あー、根室は良かったね。あー、他に言うことがない。中盤のだるさは、二回目だと、なおさらこたえる。あのUFOと宇宙人の話、作り手はおもしろいと思ってるんだろうか。あののっぺりUFOとタコ型宇宙人は、脚本に対する無言の抗議だったりして。

１月６日（木）【男はつらいよ 寅次郎忘れな草】(V)
　正月はやはり寅さんかと思って、見てみた。寅さんの永遠の恋人？リリーが初登場する話。寅さんは、薄幸の女リリーに「フツーの幸せ」を味合わせてやろうと奮闘するのだが、例によってぎくしゃくとうまくいかず、結局リリーは自分の力で幸せな家庭をつくるのでした。ラストは寅さん自身も北海道の牧場で働いて、「フツーの暮らし」を目指すという、異色作？

１月６日（木）【シックス・ストリング・サムライ】(V)
　ソ連との核戦争で破れ荒廃したアメリカを行く、エレキ・ギターを持ったメガネにぼろぼろスーツ姿のサムライ（アメリカ人）。目指すは唯一の自由都市エルヴィスなんとか。と、設定だけで十分カッコイイ。アクションも映像も決まっていて、佳作です。

１月８日（土）【I love ペッカー】
　ジョン・ウォーターズとは思えない？心温まる青春映画。ニューヨークで有名になって散々な目にあったカメラ少年ペッカーは、ボルチモアの温かい地域社会とともにいてこそ、シアワセがあると気づくのでした。自伝的映画と言われているけど、ホントにボルチモアを愛しているんですねえ。まるで大林宣彦の尾道みたい。相変わらず仏頂面のクリスティーナ・リッチはかわいい。

１月８日（土）【ラヴ・ゴッド】
　チンチンをかみちぎる怪物が出没。これと対峙するゲイの刑事。怪物は実は、この世からゲイを抹殺しようとするマッド・サイエンティストの陰謀で……。レイト・ショーだったので、不覚にも途中で寝てしまった。くそー。

１月９日（日）【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】
　何だ、これは。ぶれまくるカメラで目が疲れるだけではないか。複合メディアで仮想現実をつくりあげる、ということ自体はおもしろいけど、映画単体として見ると、全然物足りない。特撮の進歩で、「見せ物」になって衰退した恐怖を、極めてリアルな、恐怖の受け手の体感として、描くという点では、こうしたやらせドキュメンタリー手法も面白いけど、でも、ほんとに何にも出ないんじゃなあ。ほんのちょっとでも、ゲロゲロの化け物を見せて欲しかった。

１月９日（日）【トゥルー・クライム】
　監督としても役者としても渋いイーストウッドが味わえる。もう年寄りなんだけど、若い奥さんと幼い子どもがいて、若い女の子にはすぐ手を出して、職場の同僚の女房と不倫していて、アル中で、でも信念は通すという主人公のキャラクターには、惹かれるものがありますね。

１月16日（日）【ロッキー】(V)
　仕事の都合上、見てみた。けっこう地味な作りで、思っていたほどひどくはなかった。あのロッキーのテーマは、あれだけ浮いているように感じるのは私だけ？

１月29日（土）【ファイトクラブ】
　すばらしい！世の中最低のクソばかり、てめえら皆殺しだ、と日々思っている永遠の反抗期中年は、必ず見るべし。そうじゃない奴も見て、中学生のころの気分を思い出すべし。コンビニに押し入った主人公が、若い店長にピストルとつきつける。「おまえが本当になりたかったのは、何だ」店長はかろうじて「獣医」と答える。「十日以内に獣医になる勉強をはじめろ！さもなければ今度は本当に殺す」……ああ、落涙。映画館に走れ！